ナイン・インチ・ネイルズ 『ザ・ダウンワード・スパイラル』(1994年)〜荒れ狂うインダストリアル・ノイズの洪水〜

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こんにちは運営者のマナです、今日はナイン・インチ・ネイルズのセカンドアルバム『ザ・ダウンワード・スパイラル』を紹介します!

それではいってみましょう!

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【激しいインダストリアルロック! ナイン・インチ・ネイルズ!!】

ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)はアメリカ合衆国出身のミュージシャントレント・レズナーによるソロプロジェクト・バンドで1988年に活動を開始した。

電子音や工業機械音などを使用した、インダストリアル・ロックというジャンルにおいて2021年現在まで活躍し、多数の名曲を生み出した。

 

ファーストアルバム『プリティ・ヘイト・マシーン』(1989年)やEP『ブロークン』(1992年)などをリリースし認知度を上げていたナイン・インチ・ネイルズは1994年に決定打となるセカンドアルバム『ザ・ダウンワード・スパイラル』をリリースし、アメリカのみならず世界中にナイン・インチ・ネイルズの名を知らしめた!

【暗黒世界の王子トレント・レズナー】

アルバム『ザ・ダウンワード・スパイラル』は制作当時激しい鬱に苛まれていたトレントの精神状態が如実に反映された作品になった。

この頃トレントは日本の音楽メディアからそのビジュアルと音楽性から暗黒王子と呼ばれていた。

他者との関わりを拒絶する陰鬱な歌詞と電子音の洪水のような圧倒的なインダストリアル・ロック・サウンドに多くの人が心を奪われた。

【ニルヴァーナなどのグランジと共鳴!】

同時期に大流行していたニルヴァーナスマッシング・パンプキンズ等のオルタナティヴ/グランジと共鳴し凄まじい人気になった、激しいインダストリアルロックを聴きたいならナイン・インチ・ネイルズは外せないだろう。

『ザ・ダウンワード・スパイラル』がリリースされた約1ヶ月後にニルヴァーナカート・コバーンは亡くなりオルタナティヴ/グランジ・ムーブメントは徐々に収束に向かうことになる、1994年という年はロックにとって重要な年で名作アルバムが沢山リリースされている。

 

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【アルバム『ザ・ダウンワード・スパイラル』全曲紹介】

1.  ミスター・セルフ・ディストラクト[Mr. Self Destruct]

曲のタイトルは「Mr. 自己破壊」その名の通り歌詞にはトレントが抱えていた自己嫌悪の感情が表現されている。

激しいインダストリアルノイズで聴き手を圧倒し、突如として静寂パートを挟み込むという曲展開に脳が追いつかない。

ここで歌われている[自己破壊・破滅願望]はアルバム全体を通して一貫したテーマとなっている。

2.  ピギー[Piggy]

1曲目が(サウンド的には)激しい躁状態に覆われていたのに対し、「Piggy」は極端に鬱に振り切れており、歌詞は自分の元から去って行く人をに例え激しく糾弾している、終盤のトチ狂ったようなドラミングがヤバイ。

3.  ヘレシー[Heresy]

トレントのエフェクトを多用したボーカルに工業機械みたいなノイズが乗る構成が素晴らしい、コーラスワークも見事。

4.  マーチ・オブ・ザ・ピッグス[March Of The Pigs]

疾走感にあふれるサウンドで、物欲に染まり切った人々を豚共の群れと吐き捨てる。

エフェクトが掛かったトレントのボーカルとストップ&ゴーを多用した曲展開が熱い。

ミュージックビデオも作成された人気曲だ!

5.  クローサー[Closer]

延々ループされる打ち込みと「チチチチチチチ」と鳴り続ける不快なノイズ音、一体全体希望はどこにあるのか?トレントは一体誰に助けを求めているのか? アルバムのハイライトにしてナイン・インチ・ネイルズの代表曲。

6.  ルイナー[Ruiner]

耳障りなインダストリアル・ノイズと、曲後半の異次元空間でレッド・ツェッぺリンが演奏してるようなイカれたギターソロが良い。

7.  ザ・ビカミング[The Becoming]

不穏極まりないイントロからナイン・インチ・ネイルズの世界が展開される、女性の悲鳴のような効果音がサンプリングされていて怖い。

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8.   I Do Not Want This

トレントの念仏のようなボーカルが怖い、曲全体を覆う印象的なドラムが聴き所だ。

9.   Big Man With A Gun

10.  A Warm Place

11.  Eraser

最初は激しいインダストリアル・ロックが展開され、3分30秒ぐらいからトレントの自虐感満載のボーカルがぶち込まれる。

12.  Reptile

13.  The Downward Spiral

アルバムのタイトル曲でインストゥルメンタルナンバー、静かなイントロから段々激しくなるフィードバックとインダストリアルノイズが聴く人の不安をかき立てる、終盤には悲鳴のSEも聴こえて怖い。

14.   Hurt

アルバムの最後を飾る名曲、自傷行為についての内省的な歌詞と消え入りそうなメロディー、曲後半の偏執的なギターとドラム、そして静寂、完璧な曲。

まとめ

国内盤の10曲目にはジョイ・ディヴィジョン(イングランドのポストパンク・バンド)のカバー曲、デッド・ソウルズが収録されている、このカバー曲もとてもいいので興味のある方は是非聴いてみて欲しい。

 

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