オアシス『ディフィニトリー・メイビー』(1994年)〜俺はロックンロールがやりたいだけなんだ!〜

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【ロックンロール・オアシス!】

オアシスは1991年にイングランド・マンチェスターで結成されたロックバンドだ、ファーストアルバム発売時のメンバーは以下。

  • リアム・ギャラガー(ボーカル)
  • ノエル・ギャラガー(リードギター・ボーカル)
  • ポール・”ボーンヘッド”・アーサーズ(リズムギター)
  • ポール・”ギグシー”・マッギーガン(ベース)
  • トニー・マッキャロル(ドラムス)

リアムの天性のボーカルとノエルのギターが素晴らしいイギリスの国民的バンドだ。

【『ディフィニトリー・メイビー』は大名盤!!】

『ディフィニトリー・メイビー』はオアシスのファーストアルバムで名曲がこれでもかと詰まっている。

セカンドアルバム『(What’s The Story) Morning Glory?』(1995年)と並び称される傑作中の傑作、よくファンの間でもどちらのアルバムがオアシスの最高傑作なのかが議論されている。

ブラーパルプなどの同時代のロックバンドと共に90年代前半に興ったブリットポップのムーブメントを牽引したバンドだ

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【アルバム『ディフィニトリー・メイビー』収録曲紹介】

1.  ロックンロール・スター[Rock ‘N’ Roll Star](5:22)

この曲はまさにオアシスの意思表明にしてバンドの全てが詰まっている名曲。

今夜、俺はロックンロールスターだ。

Rock ‘N’ Roll Star(作詞・作曲ノエル・ギャラガー)

ファーストアルバムの一曲名でこれを言ってしまうのがすごい、オアシス最初期のライブでこの曲を演奏した時は客にビッグマウスと野次られて喧嘩になったこともあるらしい。

普通のバンドとオアシスが違うのは実際に労働者階級からロックンロールスターに成り上がった点だ。リアムの凄まじいボーカルに度肝を抜かれる。

2.  シェイカーメイカー[Shakermaker](5:08)

ミドルテンポの曲、後にシングルカットされた。歌詞も曲調もサイケデリックで60年代後半のビートルズ(アルバム『サージェント・ペパーズ〜』、『リボルバー』の時期)やピンク・フロイド(シド・バレット在籍時)と同じ妖しく危険な感じがするw 

サイケデリック・ロックを聴かない人は最初は取っ付きにくいかもしれないが段々癖になるかもしれない、ザ・ドアーズとかザ・ヴァーヴが好きならやみつきになるだろう。

3.  リヴ・フォーエヴァー[Live Forever](4:36)

90年代前半、アメリカで起こっていたグランジ・ムーブメントでは「死」や「厭世間」をテーマにした暗い楽曲が多かった、この曲はそんな暗い時世に対するアンサーソングでもある。

俺たちは永遠に生き続ける 永遠に生き続けるんだ 

Live Forever (作詞・作曲 ノエル・ギャラガー)

ライブでのバックスクリーンに過去の様々なロックスターが写しだされる演出も泣ける、ジョン・レノンが映し出された時のリアムの嬉しそうな顔が印象的。

4.  クラウドバースト[Cloudburst](5:20)

UKオリジナル盤には未収録で国内盤のCDにのみ収録されている、ミドル・テンポでノリの良い楽曲

5.  アップ・イン・ザ・スカイ[Up In the Sky](4:28)

ドラムが印象的なロックチューン、後半のサイケデリックなギターソロもいい、ライブでは余り演奏されないが初期の名曲だ。

6. サッド・ソング[Sad Song] (4:27)

UKオリジナル盤には未収録で国内盤のCDにのみ収録されている、ノエルによるアコースティック・ギターの弾き語り曲。

7.  コロンビア[Columbia] (6:17)

ヘヴィなサウンドの激しいロックナンバー、キャッチーなメロディが全体を覆っている、隠れた名曲だ。

8.  スーパーソニック[Supersonic](4:43)

この曲は最初の歌詞に全てが集約されているだろう

俺は俺自身であり続けなければならない 他の誰かにはなれないんだから

Supersonic (作詞 ・作曲ノエル・ギャラガー)

というオアシスというバンドそのものの存在証明のような曲、スーパーソニックとはドラッグでぶっ飛んだ状態をさすらしい。

9. ブリング・イット・オン・ダウン[Bring It On Down] (4:17)

エイトビートの激しいロックンロール

10. シガレッツ & アルコール[Cigarettes & Alcohol] (4:49)

英国の労働者階級の実態を見事に表現した曲、イギリスで労働者階級を抜け出すにはフットボール選手かロックスターになるしかないと言われているが、オアシスは後者を選択した。

俺に必要なのは酒とタバコだけだ

「Cigarettes & Alcohol」(作詞・作曲 ノエル・ギャラガー)

T. Rexの「Get It On」のギターフレーズをオマージュした楽曲、

11. ディグジーズ・ダイナー[Digsy’s Dinner]

12. スライド・アウェイ[Slide Away]

個人的に大好きなラブソング、人と人はすれ違うのが常だがそれでも側にいたいんだ。

13. マリード・ウィズ・チルドレン[Married with Children]

アコースティックギター弾き語りのフォークロック風のナンバー

まとめ

オアシスはファーストとセカンドで傑作を作り上げてしまったせいで以降のバンドのキャリアを『Definitely Maybe『(What’s The Story) Morning Glory?』の幻影と戦い続けることになる、リアムはよくアルバム発表時のインタビューで『ディフィニトリー・メイビー』の次に良いアルバムが出来たよ!」と発言しているが最初の2枚はやはり高すぎる壁なのだろう。

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