ザ・ストラングラーズ『ノー・モア・ヒーローズ』(1977年)〜UKパンクの玄人バンド〜

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【ザ・ストラングラーズ メンバー紹介】

ザ・ストラングラーズ(The Stranglers)は1974年にイングランドで結成されたパンクロック・バンドだ、アルバム『ノー・モア・ヒーローズ』(1977年)リリース時のメンバーは以下。

  • ヒュー・コーンウェル(ボーカル・ギター)
  • ジャン・ジャック・バーネル(ベース・ボーカル)
  • ジェット・ブラック(ドラムス)
  • デイブ・グリーンフィールド(キーボード)

 

【ロンドン・オリジナルパンク、ザ・ストラングラーズ!】

ザ・ストラングラーズと言えばジャン=ジャック・バーネルの重戦車の如きサウンドをかき鳴らすベースが特に有名だ、僕も来日した時にライブを観る機会に恵まれたが心臓にズンズンくるベース音が本当に凄かった。

ファーストアルバム『Rattus Norvegicus』を1977年の4月に出したストラングラーズは同年の9月にセカンド『No More Heroes』を発表した、このアルバムには代表曲が多く収録されている!

【熟練のパンクロック、ザ・ストラングラーズ!!】

ストラングラーズは当時の若いパンクバンド達と比べメンバーの年齢が高かった、1976年〜1977年と言えばパンクが爆発した時代だ、他のパンクバンドが演奏はヘタだが若さと勢いで突っ走るというスタイルだったのに対し、ストラングラーズは確かな演奏力を持った熟練のプレイヤーが集っておりパンクのムーブメントが過ぎ去った後でも強みを失わなかった。

その辺が他のパンクバンドが1979年を頃合いにして急速に失速して行ったのに対しストラングラーズが長く活動し続けている理由かもしれない。

 

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【アルバム『ノー・モア・ヒーローズ』 収録曲紹介】

1.  アイ・フィール・ライク・ア・フォグ[I Feel Like a Wog] (3:17)

いきなり疾走感抜群のベースとキーボードが斬り込んできて、心を鷲掴みにされる、歌詞はザ・ストラングラーズのメンバーが外国に行った時に感じた疎外感についてだ。

2.  ビッチング[Bitching] (4:26)

60年代のロックンロールを思わせるアップテンポな曲調が特徴、現状不満に対し反抗する辛辣な歌詞、これぞパンクな一曲でおもわず飛び跳ねたくなる!

3.  デッド・リンガー[Dead Ringer] (2:46)

ジャン・ジャックのヘヴィなベースラインが癖になる

4.  ダゲナム・デーヴ[Dagenham Dav] (3:18)

デイヴのキャッチーなキーボード・プレイで引っ張る一曲、後のニュー・ウェーブ的な展開を予感させるナンバーだ。

5.  ブリンング・オン・ザ・ヌビレス[Bring on the Nubiles] (2:46)

サビでのシンガロングが素敵な曲だ、猥雑な歌詞がパンクっぽくてヤバイ。

6.  サムシング・ベター・チェンジ[Something Better Change] (3:36)

ジャン=ジャックの重たいベースイントロがいい感じ、1979年の初来日時に、観客の反応があまりにも悪かったのでこの曲を3回連続で演奏したエピソードも有名、ギターソロを是非聴いて欲しい。

7.  ノー・モア・ヒーローズ[No More Heroes] (3:29)

アルバムのタイトル曲だ、ヒューの激しいボーカルに胸が熱くなる、英雄について歌われた辛辣な歌詞がいかにもザ・ストラングラーズっぽい。

8.  パーザント・イン・ザ・シッティー[Peasant in the Big Shitty] (3:26)

デイヴのサイケデリックなキーボードが堪らない、UKの田舎について歌われた歌詞とパンク・サウンドが見事に融合している、聴いていると不思議な浮遊感に襲われる。

9.  バーニング・アップ・タイム[Burning Up Time] (2:24)

ヒューの熱いボーカルとジャン・ジャックのコーラスの絡みが凄まじい、キーボード・ソロも素敵な曲だ。

10.  イングリッシュ・タウン[English Towns] (2:12)

イングランドの街についての愛憎渦巻く歌詞に、ザ・ストラングラーズのセンスの良さをを感じる。

11.  スクール・マム[School Mom] (7:10)

7分以上続く長尺なナンバー、いろんな音が渾然一体になっておりプログレッシブ・ロック的な展開をみせる、歌詞は学校の女校長についてだ。

まとめ

ザ・ストラングラーズは同時代のUKパンク・バンドであるセックス・ピストルズやザ・クラッシュに比べるとコアなバンドかも知れない、しかし楽曲のクオリティは非常に高い、UKパンクに興味のある人はザ・ストラングラーズを是非チェックしてみて欲しい。

 

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